乳癌

乳がんとはどういう病気ですか?

 乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍です。
乳腺は小葉と乳管からなっています。
乳腺は乳頭から木の枝のように放射線状に広がり、その先に小葉と呼ばれる母乳を作るところがあります。
母乳を乳頭まで運ぶのが乳管です。
乳がんの多くは、この小葉を構成する細胞から発生します。
乳房の変化に気づかず放置していると、がん細胞は増殖して乳腺の外にまで、広がり、リンパや血液の流れにのって、肺や肝臓、骨など乳房から離れた臓器にまで及びます。 詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

日本対がん協会:乳がんの基礎知識
http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/各種がんの基礎知識/乳がんの基礎知識

がん情報サービス:乳がん
http://ganjoho.jp/public/cancer/breast/index.html

乳がんの症状は?

乳がんの症状として、以下のようなものがあります。
1)乳房のしこり
2)乳房のえくぼなど皮膚の変化
3)乳房の近傍のリンパ節の腫れ
症状の詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

がん情報サービス:乳がん
http://ganjoho.jp/public/cancer/breast/index.html

がん情報サービス:乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

乳がんにかかりやすい人はいますか?

 乳がんは、どんな人でもなる可能性があります。
しかし、次のよ うな条件の人が乳がんになる危険が高いといわれています。
 
1 家族(祖母、母、姉妹)が乳がんにかかったことがある
2 本人が乳がんその他の乳腺疾患になったことがある
3 高齢初産(30歳以上)か、出産歴がない
4 初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
5 閉経後の肥満  
6 長期間(10年以上)のホルモン補充療法(更年期障害の治療)を受けている

患者の数は、30歳代で増加し始め、40から50歳代でピークとなり、その後減りますが、70〜80歳代にも起こる病気です。

日本対がん協会:もっと知りたい乳がん
http://www.jcancer.jp/wp-content/themes/jcancer150430/data/pdf/2013_brest_00.pdf

乳がんの罹患率は?

乳がんの罹患率についての詳細は以下のサイトを御覧下さい。

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:乳がんの原因と予防
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g1/

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

がん情報サービス:最新がん統計 がん罹患
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html#a25

どのような検査で乳がんと確定診断されるのですか?

視触診、マンモグラフィー検査、超音波検査などの画像診断後、病変の組織を顕微鏡 で調べる病理検査で診断が確定します。

1)レントゲン撮影(マンモグラフィー)
2)乳腺のその他の画像検査   乳腺の超音波検査、MRI検査、CT検査なども有用です。
3)穿刺吸引細胞診と針生検
4)遠隔転移の検査

乳がんが転移しやすい遠隔臓器として肺、肝臓、骨、リンパ節などがあります。遠隔転移があるかどうかの診断のためには、胸部レントゲン撮影、肝臓のCTや超音波検査、骨のアイソトープ検査(骨シンチグラフィ)などが行われます。  

詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

がん情報サービス:乳がん 検査・診断
http://ganjoho.jp/public/cancer/breast/diagnosis.html

がん情報サービス:乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:乳がんの検診と診断
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g2/

乳がんの治療はどのようなものがありますか?

 乳がんの治療には、外科療法、放射線療法、薬物療法があります。
外科療法と放射線療法は治療を行った部分にだけ効果が期待できる 「局所療法」であり、薬物療法は「全身療法」として位置づけられます。
詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:乳がん 治療の選択、治療
http://ganjoho.jp/public/cancer/breast/treatment_option.html http://ganjoho.jp/public/cancer/breast/treatment.html

がん情報サービス:乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン: 乳がんと診断された方 
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g3/

放射線治療

乳がんと喫煙の関係はありますか?

 喫煙により乳がん発症リスクが高くなることもほぼ確実です。
また、受動喫煙(他人が吸った煙草の煙を吸うこと)も乳がん発症リスクを高くする可能性があります。
健康維持の観点からも、禁煙および他人の煙草の煙をできるだけ避けることをお勧めします。

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:喫煙と乳がんリスク
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g1/q02/#2-1a

手術後の放射線療法の副作用はどのようなものがありますか?

<放射線療法による皮膚炎>
 放射線療法を開始して3〜4週間後くらいで、放射線が当たっている範囲内の皮膚が日焼けのよう に赤くなり、ひりひりすることがあります。
<対策>
 このような場合に皮膚を冷やすほうがよいかどうかについては、よくわかっていません。
症状が楽になるようであれば冷やしていただいても構いませんが、あまり冷やしすぎないようにご注意ください。
照射部位は皮膚が弱くなっているので、絆創膏などを貼らないでください。
また、からだを洗うときにも強くこすったりしないよう気をつけてください。
場合によっては皮がむけたり、水ぶくれのようになることもありますが、治療が終了すれば1〜2週間で軽快します。
 照射後は皮膚が黒ずみ、汗腺や皮脂腺の働きが一時的に衰え、手で触れると暖かく感じたり、皮膚もカサカサすることがあります。
乳房温存手 術後の照射の場合は乳房全体が少し腫れて硬くなったり、痛んだりすることもあります。
 多くの患者さんでは、これらの症状は数年以内にかなりの程度回復するので、日常生活で苦になることはありません。
詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

患者さんのための乳がん診療のガイドライン:手術後の放射線療法による副作用、対処方法
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q33/

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

手術・放射線療法後、腕がむくみますか?

<手術療法後・放射線療法後、腕や手がむくむ:リンパ浮腫>
手術でリンパ節を切除したり、放射線をあてた後に腕や手がむくむことがあります。
むくみの前ぶれとして、手術をした側の腕、肩、背中に重苦しい感覚を自覚する場合が多いようです。
これはリンパ浮腫といって、リンパの流れが悪くなり、リンパ液が腕や手にたまった状態です。
症状や対策については、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

患者さんのための乳がん診療のガイドライン:リンパ浮腫の原因と予防・リンパ浮腫の治療
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q22/

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

がん情報サービス:リンパ浮腫
http://ganjoho.jp/public/support/condition/lymphedema.html

化学療法の副作用として、食べることに関する影響はありますか?

 抗がん剤による副作用に「何を食べても砂をかんでいるような感じ。」「味がまったくしない。」など、味覚障害などの出現により、食事摂取に影響がでることがあります。詳細は以下のサイトをご覧ください。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

がん情報サービス:化学療法全般について
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/about_chemotherapy.html#prg5_1

 口内炎を起こしやすい薬剤が分かっていますので、使用する薬剤が当てはまる場合は、対策をしっかりしておく必要があるでしょう。
詳細は以下のサイトをご覧ください。

がん情報サービス:化学療法を受ける方へ 粘膜障害・口内炎
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/stomatitis.html

化学療法の副作用として、感染しやすくなりますか?

 化学療法の影響により、白血球が減少します。
この白血球減少は、ほとんどの抗がん剤で出現する副作用です。
抗がん剤投与後約7〜14日ごろに最も減少します。そのため、7〜14日は白血球が下がり、感染をおこしやすい状態になっていますので、生ものなどは控え、加熱したものを摂取することが大切です。
詳細は以下のサイトをご覧ください。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

がん情報サービス:化学療法全般について
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/about_chemotherapy.html#prg5_1

患者さんのための乳がん診療のガイドライン:薬物療法
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g7/

化学療法の副作用として、排泄に関する影響はありますか?

抗がん剤治療を行っている方で、薬剤の種類により、下痢や便秘を起こしやすいものがあります。
普段からご自身の排便回数や性状を確認し、異常を早期発見、対応することが必要です。
詳細は以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:化学療法を受ける方へ 下痢
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/diarrhea.html

がん情報サービス:化学療法を受ける方へ 便秘
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/constipation.html

日常生活において手術をした腕や肩への影響はありますか?

 手術をした側の腕が上がらない、腕を回せない、腕がだるい、しびれる、皮膚が つっぱるといった症状があります。
<対策>
 胸の筋肉を切除した場合にはしばらく安静が必要ですが、必ずしも安静が必要でないときに、「腕を動かすと痛い」 「違和感が気になる」といって動かさないでいると、肩や腕の関節や筋肉がこわばって動かしにくくなることがあります。
担当医に相談の上、段階的に運動を取り入れていきます。指や手などの曲げ伸ばし運動から始まり、手術後1週間目ころからは、腕の横振り、前後振り運動、続いて、腕を背中に回したり、肩を回したりする運動をするなどして、無理のない範囲で少しずつ行います。
対策などの詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

日本乳癌学会:患者さんのための乳がん診療ガイドライン 手術後のリハビリテーション
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q25/

治療前:家族や周囲の人とどのように接したらいいでしょうか。

<治療前:家族や親しい人の理解を得ることの必要性>
 がんという現実を受け入れることは、容易ではないかもしれません。
乳がんの治療はがんの性質だけでなく、一人ひとり違います。あなたが自分の状態を落ち着いて考えることができるように、率直な思いを家族や親しい友人に話してみたり、担当医の説明を聴くときに確認しておきたいことをまとめておきましょう。
詳細については以下のサイトをご覧ください。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

情報サービス:患者必携 乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

治療後:家族や周囲の人とどのように接したらいいでしょうか。

<手術療法・放射線療法を受けた場合>
 手術でわきのリンパ節の郭清を受けた方では、腕のリンパ浮腫の危険性があります。
手術を受けた側の腕に過度の負担がかからないように注意しましょう。
重い物を持つ時には、周囲の人に協力してもらうとよいでしょう。
詳細については以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

患者さんのための乳がん診療のガイドライン:リンパ浮腫の原因と予防・リンパ浮腫の治療
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g4/q22/

情報サービス:患者必携 乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

乳がん

手術の傷跡を見るのがこわいのですが、どうしたらいいですか?

 手術の後、「見るのがつらい」「形が変わってショック」と感じる 方は少なくありません。手術の前に担当医から説明され、ある 程度の心の整理や覚悟はあっても、実際に鏡の前でみるとつ らい気持ちになることは自然な感情です。 相談の窓口や下着など詳細については、以下のサイトをご覧 下さい。

ワコールリマンマ
http://www.wacoal.jp/remamma/

キャンサーネットジャパン:もっと知ってほしい 乳がんのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_nyugan151117.pdf

KEA工房
http://www.kea-kobo.com/

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

Web版 がんよろず相談 外観の変化
http://cancerqa.scchr.jp/17_naiyou_45.html?bui=17&dir=1

化学療法をする場合の仕事・趣味・生活への影響

<インフルエンザ>
 抗がん剤の治療を受けることで、インフルエンザにかかりやすくなる、あるいはかかった場合に重症化しやすいといったことはありません。
ただ、抗がん剤治療の副作用で高熱が出る場合があり、インフルエンザの流行期と重なればインフルエンザによる高熱と区別が難しくなります。
抗がん剤の治療を受けている方は、白血球が減っている時期は人混みを避けるなどの予防対策をしてください。
流行期(1〜2月)に抗がん剤治療を受けることがわかっている場合には、あらかじめインフルエンザのワクチン接種を受けておくことをお勧めします。
詳細については、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:治療後の生活の注意点
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g8/q60/

VOL-NEXT 治療中の生活工夫
http://www.v-next.jp/contents_09.htm

抗がん剤やホルモン治療によって、うつなどの精神症状を起こしやすいですか?

<抗がん剤やホルモン療法における精神症状>
 抗がん剤治療中あるいは治療後にうつをはじめとする心理的な症状が出ることはよく知られています。
ホルモン剤、特にタモキシフェンとうつとの関連については、うつ症状のためにタモキシフェン治療が継続できなかったという研究結果もあれば、タモキシフェン治療によってうつのリスクは上がらなかったという研究結果もあるなど、いまだに一定の見解は得られていません。
しかし、うつとの関連がみられたという報告がある以上、治療中にうつをはじめとする心理的な症状が生じていないかどうかに常に留意しておく必要があります。
やはりここでも、うつを見逃さないことが重要です。

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:療養上の諸問題について
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g8/q60/

仕事への影響はありますか?

 乳がん治療の目標は、がんの再発を防いだり、再発したがんを小さくするだけではありません。
治療後の患者さんに、できるだけ治療前に近い生活を送っていただくことにもあります。
医師からの特別な指導のない限り、自分の体調に合わせて仕事に復帰したり旅行にでかけることは差し支えありません。
抗がん剤治療やホルモン療法、放射線療法を受けながら仕事を続けるためには、治療のスケジュールと予測される体調の変化について、医師・看護師・薬剤師に尋ねて、仕事の日程や勤務時間の調整が必要かどうかを相談するとよいでしょう。
病気や治療のことを職場の上司や同僚に伝えるのを躊躇する患者さんは少なくありません。
病気のことを詳しく説明できなくても、治療のために体調の変化が生じやすいことを説明しておくと、職場で仕事の内容を配慮してもらえたり、同僚がサポートをしてくれることもあります。
また、職場で利用可能な福利厚生制度などを確認しておくとよいでしょう。
手術でわきのリンパ節の郭清を受けた方では、腕のリンパ浮腫の危険性があります。
手術を受けた側の腕に過度の負担がかからないように注意しましょう。

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:治療後の生活の注意点
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g8/q60/

がん情報サービス:患者必携乳がんの療養情報
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/odjrh30000012ix6-att/544.pdf [PDF]

食生活上の留意点はありますか?

 脂肪、大豆製品やイソフラボン、乳製品、肉類の摂取など、再発リスクとの間の関連について関心の高い食品・栄養素は多々あります。
なかでも大豆製品に多く含まれるイソフラボンは、その構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ているため、体内でエストロゲンと同様の作用をすることで、乳がんの発症リスクや再発リスクを高めるのではないか?という懸念があります。
現時点で、乳がんと診断された後の大豆製品の摂取状況と予後との関連や再発リスクを高めるという結果は出ていません。
むしろなかにはリスクを低くするという結果もありますが、いずれにしてもまだ結論を出すには至っていません。
また、乳製品や肉類の摂取については、これまでのところほとんど研究結果が出ていないのが現状です。
そのため今の段階で分かっていることは残念ながらわずかですが、逆に積極的に食生活を変えることを勧める研究結果も今のところありません。
乳製品や肉類をまったく摂らないといったように、これまでの食生活を極端に変える必要はありません。
脂肪やアルコール摂取など詳細について以下のサイトをご覧下さい。

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:治療後の生活の注意点
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g8/q54/

趣味をするにあたっての留意点はありますか?

 手術をした腕に負荷がかかるような趣味は控えましょう。
医師からの特別な指導のない限り、自分の体調に合わせて旅行にでかけることは差し支えありません。
時には病気のことを忘れて、気分転換してみることは心だけでなく、体の安らぎにつながります。

日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療のガイドライン:治療後の生活の注意点
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g8/q60/

がん情報センター:患者必携 がんになったら手にとるガイド、療養生活のためのヒント
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/hikkei/hikkei_02/files_01/39_179-200.pdf