大腸がん

大腸がん 治療関連情報

大腸がんの病気について知りたい

 大腸がんは、水分の吸収をつかさどる大腸にできる病気です。大腸がんの症状や進行、病期(ステージ)などの詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:大腸がん−基礎知識
http://ganjoho.jp/public/cancer/colon/index.html

がん情報サービス:大腸がん−検査・診断
http://ganjoho.jp/public/cancer/colon/diagnosis.html

大腸がんの治療について知りたい

 大腸がんの治療には、手術療法、内視鏡治療、薬物療法(抗がん剤治療)、放射線療法などがあります。それぞれの治療の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:大腸がん−治療
http://ganjoho.jp/public/cancer/colon/treatment.html

大腸がんを生きるガイド:これから手術を受ける方へ
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/daicho/operation/

大腸がんを生きるガイド:これから手術以外の治療を受ける方へ
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/daicho/another/

大腸がんの生存率や予後について 知りたい

大腸がんの生存率や予後の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸癌治療ガイドラインの解説 Q&A 大腸癌の治療成績
http://www.jsccr.jp/forcitizen/comment04.html#faq10

大腸癌治療ガイドラインの解説 Q&A 大腸癌の再発とは
http://www.jsccr.jp/forcitizen/comment04.html#faq11_1

人工肛門(ストーマ)のことについて知りたい

 ストーマとは、腸管の一部をお腹の壁に出して作られた、肛門代わりの便の出口のことです。ストーマは、腸管の内側部分(粘膜)が表に来るよう裏返して皮膚と縫い合わせているため、皮膚から1〜2センチメートルほど突き出た形になります。本来の肛門のように括約筋によって“しめる”“ゆるめる”をコントロールすることができません。便やガスがいつ出るかわからないため、出た便を一時的に受ける専用のふくろ状の装具(パウチ)を常に着けておくことで排便を管理します。排便は、常にだらだらと出てくるのではなく1日2〜3回程度です(S状結腸人工肛門の場合)。全く異なる新しい排便習慣に慣れなければならないのは大変ですが、人工肛門によって口から食事をとることや排便が可能になり、日常生活の制限はほとんどありません。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:大腸がん術後のストーマケア
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/rehabilitation/stoma_care.html

大腸がん 治療と生活

食べることへの影響と対応

Q:大腸がんの手術のあと、食事のとり方で気をつけることはありますか?
 大腸がんの手術後は、胃がんのような厳しい食事制限はありません。ただし、不規則な食事や偏食は便秘や下痢、頻便の原因になります。便秘や下痢は腸管に負担をかけ、人工肛門の場合は下痢によって装具を傷めたり、皮膚トラブルのもとにもなります。食事は規則正しくバランスのとれたものを心掛けましょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドラインの解説Q&A
http://www.jsccr.jp/forcitizen/comment04.html#faq17_2

がん情報サービス:手術後の食事(胃、大腸)
http://ganjoho.jp/public/support/dietarylife/postoperative.html

排便

Q:手術のあと頻便(下痢でトイレ回数が多い)になったり便が漏れたりしないかどうか心配です
 手術で腸管を切除すると水分の吸収能力や便の貯留能力が落ちますが、時間の経過とともにも回復して下痢の症状は治まっていきます。結腸がんの場合は、便の性状が変わって水様便や軟便が出るようになりますが、通常は3ヶ月〜半年ほどで元の状態に近づきます。直腸がんの場合は、便を貯留する直腸の働きがなくなったり低下するため頻便となり、1日の排便回数が10回以上になることもあります。ただし、ほとんどの場合半年〜1年経つと1日2〜3回で済むようになります。 軟便・下痢のときは、脱水を防ぐ水分補給、失禁用のパンツやパッドなどの使用、整腸剤・下痢止めなどの対処があげられます。通常は整腸剤を服用し、水分を十分に補給して対応するのがよいでしょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:大腸がん手術後の排便・排尿障害のリハビリテーション
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/rehabilitation/colon.html

大腸がんを生きるガイド:大腸がんの悩みQ&A 頻便
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/daicho/column/201304/529674.html

排尿

Q:手術のあと、排尿機能障害(尿意、排尿困難など)が起こらないかどうか心配です
  排尿機能障害には、尿意を感じにくい、自力で排尿できない、残尿(尿が膀胱の中に残ってしまう)、尿失禁(尿漏れ)といった症状があります。これは、直腸がんの手術で骨盤の中の自律神経が傷害を受けることによって起こります。軽度の場合は、薬による治療が行われます。残尿が多い場合は、尿の出口からカテーテルという細い管を使って、溜まった尿を体外に出す方法(自己導尿)をとる必要があります。排尿機能障害は一過性のものに留まることも多く、自律神経を全て切除した場合も手術から半年以上にわたって自己導尿が必要な方は約半数です。症状によって対処法が異なるため、できるだけ具体的にご自分の排尿の悩みについて相談するようにしましょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:これから手術を受ける方へ 手術治療について
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/daicho/column/column_operation.html

術後の身体の変化と対応

Q:大腸がんの手術のあとの生活で、どんなことに気をつけたらよいですか?
 手術後は術後2〜5日目から食事が開始になりますが、初めのうちはゆっくり無理をせず、腹八分目を心がけてください。退院後の食事では、特別食べていけないものはありませんが、不規則な生活が便通異常を起こしやすくなるため、食事時間や就寝時間に注意しましょう。大腸切除による栄養吸収や体重の低下などのトラブルはほとんどありません。結腸のほとんどを切除した場合は下痢になることがありますが、多くの場合術後 1〜2ヶ月でやや軟便の状態となり、日常生活に支障をきたすことはまれです。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:大腸がんの治療を受けた方へ 大腸がん手術後の生活について
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/daicho/column/201304/529623.html

大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドラインの解説Q&A
http://www.jsccr.jp/forcitizen/comment04.html#faq17_2

人工肛門

Q:人工肛門(ストーマ)にすることで生活の変化はありますか?外出や旅行は大丈夫ですか?
  排泄習慣が変わってしまうので、慣れないうちは大変なことも多いと思いますが、ストーマ装具(パウチ)の管理のコツをつかめば、普段の生活に支障を感じることは徐々に減っていきます。食事の制限はなく、飲酒や旅行もできます。しかし、不意の排泄物の漏れや慣れない場所での装具交換への不安から、外出や旅行を躊躇してしまうこともあると思います。不意の漏れなどに対応できるように、装具は1セット余分に持参するとよいでしょう。外出先の公衆トイレや、公共施設などの利用できるトイレ(多目的トイレ)を事前にチェックしておきましょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:大腸がんの悩みQ&A
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/daicho/column/201304/529658.html

性生活

Q:婚約者(パートナー)がいます。手術によって性機能や性生活への影響はありますか?
 直腸の周囲には性機能をつかさどる自律神経が多く走っているため、手術後に性機能障害が起こることがあります。男性の性機能障害は、勃起障害と射精障害に分けられます。手術に伴う後遺症ですので、恥ずかしいとためらうことなく医師に相談しましょう。女性でも、直腸がんの手術によって性交時の痛みなどの性機能障害が生じることがあります。また、人工肛門になった場合にも、心理的な要因などから性生活が障害されることがあるようです。男女問わず、性機能障害には精神面でのサポートが欠かせません。治療中の性生活では、患者さん本人とパートナーの方がよくコミュニケーションをとり、お互いが満足できる方法を見つけていきましょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:これから手術を受ける方へ 手術治療について
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/daicho/column/column_operation.html

がん情報サービス:性機能障害
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/sexual_dysfunction.html

社会生活や仕事への影響

Q:大腸がんの手術後、いつから仕事に復帰できますか?
 社会復帰が可能となる時期は、年齢や体力、仕事内容、手術の術式などにより異なります。ひとつの目安として、退院後の仕事内容がおもにデスクワークの場合は術後 1ヶ月程度で、腹筋をよく使う運動や仕事であれば術後 2〜3ヶ月くらいを目処に、仕事への復帰を考えるのがよいでしょう。外来治療の場合も仕事の継続ができますが、抗がん剤の副作用で感染に対する抵抗力が落ちている時期は、感染予防の対策や仕事の調整が必要です。また、だるさや体調不良がある場合は、仕事の内容や勤務形態、勤務時間の変更などの調整を相談するとよいでしょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドラインの解説Q&A
http://www.jsccr.jp/forcitizen/comment04.html#faq10

兵庫県立大学大学院看護学研究科21世紀COEプログラム 役だちマニュアル 化学療法に取り組むには
http://www.coe-cnas.jp/group_cncr/manual/manual01/02/12.html

Q:できるだけ早く社会復帰したいと考えていますが、治療は外来通院でできますか?
  最近、外来で数時間かけて抗がん剤の点滴を行った後、帰宅できる方法が普及しています。大腸がんの治療では、多くの場合この方法が可能です。リザーバーという器具を使用する抗がん剤治療では、自宅での抗がん剤管理の習得が必要ですが、慣れると患者さんの負担も少なく安全に行える方法です。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:大腸がんの悩みQ&A
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/daicho/column/201304/529679.html

化学療法による身体の変化と対応

Q:抗がん剤治療を行うことになりました。副作用のつらさを乗り越えられるかどうか不安です。
 代表的な副作用には吐き気、白血球の減少、脱毛などがありますが、抗がん剤の開発、副作用に対する支持療法の進歩によって、副作用はかなり抑えられるようになっています。副作用は抗がん剤の種類によって異なり、個人差も大きいという特徴があります。使用する抗がん剤で予想される副作用、出現時期を知り、対策をたてておくことで、心の準備ができ過剰な不安を取り除くことができます。治療が始まる前に、担当医からよく説明を受け、理解を深めておきましょう。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

大腸がんを生きるガイド:これから手術以外の治療を受ける方へ 化学療法について
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/daicho/another/post_10.html

がん情報サービス:化学療法全般について
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/about_chemotherapy.html

Q:抗がん剤治療で末梢神経障害(しびれ)が高率に出現すると聞いて不安です。どうしたらいいですか?
 大腸がんの標準治療で使われるオキサリプラチンという薬剤の副作用に、末梢神経障害(しびれ)があり、急性期と蓄積性に分けられます。急性期の副作用では、投与後すぐに手足のしびれなどの感覚異常が生じ、1週間程度で回復します。蓄積性の副作用は、投与後8コースくらい(4ヶ月程)から手足のしびれ、不快感などの症状が現れ、回数を重ねるにつれ増強します。しびれの程度が強くなると日常生活へ影響するため、治療を中止する必要が出てきます。末梢神経障害は、一度出現するとその回復には数ヶ月から1年以上と長い期間かかります。現時点で確立した治療法はなく、自覚症状に気づいた時点で医療者に伝えることが大切です。日常生活においては寒冷刺激を避け、火傷や怪我をしないように注意することが必要です。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:末梢神経障害
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/peripheral_neuropathy.html

Q:大腸がんの治療で使う薬には、皮膚障害が高率に出現するものがあると聞きました。どのように対処したらいいですか?
 大腸がんの標準治療で使用される抗がん剤と分子標的治療薬には、皮膚の湿疹、乾燥、痒み、腫れなどの皮膚障害が高率に現れるものがあります。皮膚障害自体は生命に影響する副作用ではありませんが、外見の変化を生じ、症状が悪化すると日常生活に影響してQOLを大きく損います。皮膚障害は皮膚や爪の新陳代謝を行う細胞がダメージを受け、皮膚本来の機能である保湿、バリア機能が低下することによって起こります。皮膚障害は確立した治療法がなく、悪化すると休薬が必要となるため、早期発見と予防・対処が重要になります。対処は保湿を中心とした予防的スキンケアが重要で、具体的には治療開始と同時に保清、保湿、UVなど外的刺激を最小限にすることが大切です。生活はイメージできましたか?対処法の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:皮膚障害
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/cutaneous_disorder.html

がん情報サービス:皮膚の解剖整理と基本的なスキンケア
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/skincare/basis.html