「がん」って一体なに?

「がん」って一体なに?

がんになることに 遺伝子がどう関係しているの?

 がんは、正常な細胞の遺伝子に傷がつくことにより発生します。がんにつながる増殖異常を引き起こす「がん遺伝子」、細胞死を誘導したり細胞増殖の抑制に関わる「がん抑制遺伝子」などは、これらの遺伝子はもともと身体の中にある遺伝子です。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サービス:細胞ががん化する仕組み
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/knowledge/cancerous_change.html

がんになりやすい人ってどんな人?

 がんは、一般的に年齢を重ねることによって遺伝子に傷がつき発症します。また、がんは食生活や化学物質等による環境要因の他、遺伝要因の影響を受けることも知られています。がんの5~10%は遺伝要因のあるがんといわれています。このタイプのがんは家族性腫瘍とよばれ、家系内に複数のがん罹患者がいる場合をさします。また、家族性腫瘍の一部が遺伝性腫瘍と呼ばれます。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

四国がんセンター:家族性腫瘍とは
http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/kranke/outpatient/support/genetic-familial/family/

遺伝するがんってどんな“がん”?

 がんの中でも遺伝性腫瘍とよばれるタイプは、生まれつき遺伝子が変異していることが原因です。各細胞にはがん抑制遺伝子は2つあり、その一方に生まれつき傷がついているため、何らかの原因でもうひとつの遺伝子に傷がつくとがんになってしまいます。遺伝性腫瘍症候群として、現在わかっている疾患については以下のサイトをご覧下さい。

がんサポート;検査・治療法 遺伝子検査
https://gansupport.jp/articles/gene

がんになるリスクってわかるの?

 遺伝的にがんになりやすいかどうかについては、家族歴、がんの発生部位、遺伝子のタイプなどにより、ある程度評価することができます。特に、乳がん、卵巣がん、大腸がん、前立腺がん、皮膚がん、甲状腺がんなどについては、遺伝性のがんであるか否かについて見分けるための指標があります。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がん情報サイト:がんの遺伝学的リスク評価とカウンセリング(PDQR)
http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese-s.jsp?Pdq_ID=CDR0000062865

遺伝子検査で何がわかるの?

 近年、がんにかかりやすい体質かどうかを見分けるために遺伝子検査が行われるようになりました。この検査の目的のひとつに遺伝性腫瘍かどうかを見分けることがあげられます。これは、がんのハイリスク者が定期検査を受けるタイミングを見極めるためには、とても重要な情報となります。最近では、大腸がんや乳がんで遺伝性腫瘍のリスクが考えられる場合に、遺伝子検査を行う機会が増えてきました。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がんサポート情報センター:がん体質を調べる遺伝子検査・診断の最前線
https://gansupport.jp/article/treatment/test/3774.html

遺伝的特徴や環境因子などに基づいた個別的な治療ってどのようなもの?

 がん治療薬のひとつに「分子標的薬」があります。この薬剤による治療効果が、ある特定の遺伝子変異の有無によって異なってくるということがわかってきました。このように、薬の効きやすさが遺伝子レベルで少しづつ分かるようになってきています。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

がんサポート;検査・治療法 遺伝子検査
https://gansupport.jp/articles/gene

個別の治療を受ける手がかりとなるバイオマーカーって何?

 抗がん剤の効果と副作用を予測する指標として、バイオマーカーというものがあります。血液や腫瘍組織を採取して遺伝子検査を行ったり、血液から染色体検査を行うことにより、薬の効きやすさが予測できるようになりました。最近では、乳がん、肺がん、白血病などの治療開始前に行われるようになってきています。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

キャンサーネットジャパン;もっと知ってほしいがんのバイオマーカーのこと
http://www.cancernet.jp/upload/w_baio161214.pdf