治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて、再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。治療した場所の近くで再発を指摘されるだけでなく、別の場所で「転移」としてがんが見つかることも含めて再発といいます。
詳細については、以下のサイトをご覧下さい。
がん情報サービス:再発、転移とは
http://ganjoho.jp/hikkei/saihatsu/chapter1/index.html
がん細胞が最初に発生した場所から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官へ移動し、そこでふえることをいいます。多いのは、リンパ液の流れが集まるリンパ節への転移(リンパ行性転移)、肺や肝臓、脳、骨など血液の流れが豊富な場所への転移(血行性転移)です。「播種(はしゅ)」とは、がんのできた臓器からがん細胞がはがれ落ち、近接する体内の空間( 胸腔)や腹腔(ふくくう)に散らばるように広がることをいいます。
詳細については、以下のサイトをご覧下さい。
がん情報サービス:再発、転移とは
http://ganjoho.jp/hikkei/saihatsu/chapter1/index.html
詳細について顕微鏡で病変の細胞を調べる検査です。口腔、気管、膀胱(ぼうこう)、子宮などの粘膜上からヘラやブラシのようなものでこすりとったり、皮膚から針を刺して吸引したり、また痰(たん)や尿などの液体中に浮遊している細胞を採取する方法などがあります。
細胞診の分類は以下のとおりになります。
パパニコロウ(Pap)分類
ClassT: 正常
ClassU:良性異型
ClassV:良・悪性のいずれとも判定しがたい細胞
ClassW:悪性を強く疑う細胞
ClassX:悪性(癌)細胞
臓器別の詳細は、以下のサイトを御覧下さい。
がん情報サービス:各種がんの解説→がんの部位を選択→検査・診断
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
顕微鏡で病変の一部(組織)を調べる検査です。個々の細胞だけでなく、細胞のかたまり、正常細胞とのかかわりの具合などという、組織の状態を見る検査を組織検査(組織診断)といいます。細胞のかたまり、正常細胞とのかかわりの具合などという、組織の状態を見る検査を組織検査(組織診断)といいます。内視鏡を用いて病変の一部をつまみとる方法、特殊な針を刺して採取する方法、手術で組織の一部を切除する方法、手術で切除した組織全体を細かく調べる方法などがあります。
ある細胞の形が正常な細胞とどのくらい異なっているかを示す度合いのことです。正常であれば同じような形の細胞が整然と並んでいますが、がん細胞やその前の段階の細胞は形がゆがんでいたり、細胞内の核が大きくなっていたりします。このような細胞の「顔つき」の違いを異型度と呼び、がん細胞の悪性度の目安としています。一般に腫瘍の悪性度(ふえやすさ、広がりやすさ)に関連しています。
人のからだを構成する細胞は1個の受精卵に由来し、細胞分裂を繰り返すうちにさまざまな機能や形態を持つ細胞に変化します。これを細胞の「分化」といいます。分化の進み具合を「分化度」といい、成熟の度合いに応じて、未分化、低分化、高分化などと表現されます。分化度の低い(未分化・低分化)細胞は、活発に増殖する傾向があります。がん細胞においては、病理検査・病理診断によって分化度を調べることで、悪性度の評価や抗がん剤に対する治療効果の予測などを行います。
がんの進行程度を知るための指標が「病期」です。病期を知ることと治療を考えることは密接な関係があります。病期を決める要素はがんの種類により異なり、病期によって治療法が大きく変わることがあります。病期分類としてTNM分類があり、0〜W期までの5段階に分類します。
がん情報サービス:各種がんの解説→がんの部位を選択→検査・診断
http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
・細胞診の結果が、クラス分類です。
・細胞診の結果(クラス4、5)と診断された場合、がんの大きさや他の臓器への広がり方、がんの進行の程度を検査した上で、病期(ステージ)を判定します。