医療者とのコミュニケーション
看護師がお手伝いする医師とのコミュニケーション
- ・人生の難しい場面で何かを決めなければならないとき「どうしていいかわからない」のは当然のことです。
- ・困ったときは看護師を利用しましょう。
- ・看護師は必要な情報を提供しながらあなたの気持ちを一緒に確認してくれます。
- ・看護師は医師への質問がうまくいくように手伝ってくれます。
看護師が得意なことは
治療方法をきめる相談
医学的な情報を理解しやすくします
治療に伴う身体の負担をイメージしやすくします
医師(他の職種も)に連絡を取って話す場を作ってくれる
看護的な方法
身体の安楽方法を一緒に探します
生活の維持(清潔、排泄、食事、睡眠、休息、活動)する具体的な方法を一緒に探します
メンタルケア(不安、心配事)について考えます
心理・社会的な方法
公的な補助制度、保険の最大限の活用を考えます
気持ちを支えるために利用出来る資源を探します
看護師との対話によってあなたの本当のきがかりをみつけます。
- ・自分は何に困っているのか、まとまらなくても思ったままを看護師に伝えてみます。
- ・看護師はあなたの気がかりを整理して分かりやすくします。
- ・看護師はあなたの気がかりを尊重します。
- ・看護師はあなたの気がかりに付き合ってくれます。
自問自答してみよう
- ・自分にとって一番大事なものは何だろう。
- ・その大事なものを守るために、自分にできることは何だろう。
- ・大事なものを大切にするために妨げになっているものを探そう。
- ・大事なものを大切にするために助けてくれるものや人を探そう。
- ・大事なものを認めてくれる人をさがそう。
- ・「私はこれが大事です」と声を出して言ってみよう。
治療に関する希望を伝える
自分の考えは明確でないときは話を聞いてもらい、一緒に整理してもらい、明確にする手伝いを頼む
必要な情報を探してもらう
集まった情報でわからないことを解説してもらう
自分の考えを伝える
どのような療養をしたいか(治療と緩和)
どこでその療養が可能かを相談する
療養の場をつないでもらう
*「大切な話・・・でも話せない・・・」医療従事者はあなたの意志を知りたいと思っていますが、患者を傷つけることをおそれて、聞くことができないことがあります。患者も医療者も相手がその話をし始めるのを待っています。
気がかりは何かがはっきりしてきます
- ・病気のなりたち、原因、身体に起こっていることが見えてくる。
- ・病気の経過(これからどうなるのか)がだいたいわかる
- ・自分に起きた現実を受け止めている自分を確認することができる
- ・治癒方法の種類、治癒の可能性、利点や欠点が整理できる。
- ・治療法のなかから、自分に適しているものを見つけられる。
- ・治療によって生じる負担(身体負担、生活負担、経済、仕事)はイメージできる。
- ・家族への遺伝の可能性がわかって、伝えたり検査を受けるなどの対処法を理解できる
- ・どのように周囲の人に伝えて、サポート受けるか行動する自分を想像できる
- ・これまでの自分の生き方や考え方がより明確になり、選んだ治療法、療養方法でよいと納得できる。
それぞれの専門を活かした活用法を知る
医療者とのコミュニケーションでの医療者の役割と患者の役割があります
- ・身体の不調を伝える
- ・診察や検査によって身体情報が伝わる
- ・理解できたかどうか率直に伝える
- ・病気や治療に伴う感情を伝える
- ・自分の希望を伝える
≪医療者の役割≫
- ・診断や必要な治療を伝える
- ・起きていることや治療を説明する
- ・病気や治療に伴う感情を理解する
- ・希望を聞いて治療を調整する