共有型意思決定支援ツール

本モデルを用いて介入研究を行う場合には、以下の手順に沿っておすすめ下さい。
尚、モデルを使用する際には、①お名前、②御所属先、③役職および専門性など(認定、専門看護師等)、④連絡先(メールアドレスおよびTEL)をご記入いただき、川崎優子 yuko_kawasaki@cnas.u-hyogo.ac.jpまでご連絡ください。

 

手順1:がん療養相談を受けた患者の中から、意思決定支援を必要とする患者を選定する。

あらかじめがん療養相談に携わる看護師1名をリサーチアシスタントとして選定する。

患者からの療養相談を受けた時点もしくは他の看護師から療養相談に関する直接ケアについてコンサルテーションの依頼を受けた時点で、療養上の意思決定支援が必要と判断できた患者を本モデルの適応患者として選定する。

リサーチアシスタントから患者へ研究内容の説明を行う

研究協力について同意の得られた患者を対象に介入を行う。

リサーチアシスタントから患者へ事前調査(DCS、STAI等)の実施を依頼する。

患者に調査用紙への記入をしてもらい回収する。

リサーチアシスタントは患者を看護師の面談へつなぐ。

研究目的で使用する場合には、面談対応する看護師とは別に研究内容の説明や調査票の管理を行う看護師(リサーチアシスタント)を配置することをお勧めします。

手順2:対照群と介入群に分けてデータ収集を行う。

前半の2か月間に対応した患者は対照群、後半の2か月間に対応した患者は介入群とする。

対照群には通常の面談対応、介入群には共有型看護相談モデルを用いた面談を行う(詳細は図1参照)。介入群は、1回目の面談時にWebサイトを紹介し、2回目の面談までの期間に患者の希望に応じてWeb、電話、面談のいづれかの方法で介入を行う。

面談日の設定は、初回面談で1回目の介入、次回外来直前に2回目の介入とする。1回目の面談から1週間後、看護師側から確認の連絡をする。患者側から質問できる体制を整えておく。

1回の面談は60分程度とする。

Webサイトに掲載している情報は、意思決定に向けた準備性を整えるための情報源として位置づけ、面談時には患者の理解度や情報量に応じて個別的な情報を提供する。

面談対応の内容はWeb上の記録用紙に残す。

手順3:意思決定後に事後調査の協力を依頼する。

患者の意思決定が定まった時点でリサーチアシスタントへ連絡をする。

リサーチアシスタントより、患者へ事後調査(DCS、STAI、基礎データ調査用紙)の依頼を行う。

患者に調査用紙への記入をしてもらい回収する。

 

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